ポートキッカーズとは

 ポートキッカーズは1980年に設立された、主に小学生の子ども達のためのサッカークラブです。設立時のメンバーで、初代代表でもあった毛利元郎氏は、白金で開業する小児科の医師でした。職業柄、彼は都会に住む子ども達の体力や野性味が年々低下することを、たいへん危惧していました。子ども達が健全に育つためには、子ども達が安全で自由に走り回れる場を確保する必要があり、それは大人の役割であると彼は考えました。彼の考えに賛同する設立時メンバー達が、クラブの指針の第1に掲げたのが、「グランドの確保=子供たちが走りまわれる広場は水や空気と同じように必要である。」です。会員やその保護者たちの努力もあって、現在では子どもたちが自由に走りまわれるグランドを区内に2か所、土曜日の午後に確保しています。


 また、子ども達へのコーチングの方針ですが、基本は「コーチと子供たちは人間として対等」であるということです。ですから、ミニ軍隊のように理不尽な規律を子供たちに押し付けたり、その実現のために子ども達を怒鳴りつけたり、子ども達の意思を無視して無理強いをしたりといったことは、私たちが最も嫌うところです。その上で、私たちがコーチングの狙いとしているのが「自分の頭で考えられる子どもにしよう」ということです。ですから、練習ではよく子ども達に質問をします。「どうやったら上手くいくと思う?」「こんな場面では、どうしたらいいと思う?」などなど。現在コーチは保護者やOBが担っていますが、クラブの趣旨を深く理解していただいており、毎週楽しく練習をしています。


 サッカーが上達するには、まず続けること。そして続けることができるためには、子ども達が楽しくなければなりません。ポートキッカーズのコーチの役割は「子ども達を自分の英雄にすること」です。「英雄」などというと大げさに聞こえますが、先週までできなかったことが、今日できたら、今日がその子どもにとって、自分が英雄になった瞬間であり、それは一生の財産です。子ども達の成長を助け、成長の瞬間に立ち会い、そこをほめてさらに育てることが私たちのコーチングの基本です。そして子供たちが「今日の練習は楽しかった。来週もまた来たいな。」と思ってくれることが、私たちコーチ陣最大の喜びです。


 私たちは、子ども達がサッカーを好きになり、サッカーを通じて身体を動かすことが好きになり、運動を続けることで健康で豊かな人生を歩んでほしいと願っています。そして試合は子ども達に、学びや気づきを与えられる貴重な場なので、すべての子どもに与えられるべきだと考えています。ですから私たちの方針の第3は「子供たちみんながレギュラーで試合に参加することができる。」です。ポートキッカーズにベンチウォーマーとういう概念はありません。上手い下手や、運動能力うんぬんは関係ありません。全員がレギュラー、全員が試合に参加します。勝利を目指すことは当面の目標ではありますが、クラブの目的ではありません。小学生時代の目先の勝ち負けより、試合に参加することで、子ども達が学ぶものにもっと大切なものがあると私たちは考えています。


 ポートキッカーズはこんなクラブです。よろしかったらぜひ参加してください。


ポートキッカーズ代表 勝村 淳